腰痛は多くの人が一度は経験する身体の不調ですが、腰痛が特定の病気のサインである場合もあります。腰痛が現れる可能性のある病気について知っておくことで、早期に適切な対応を取ることが可能です。
最も一般的な病気として、椎間板ヘルニアが挙げられるでしょう。椎間板は背骨の間にあるクッションの役割を果たす部分で、これが飛び出して神経を圧迫すると腰痛が発生します。特に重いものを持ち上げた後や、長時間同じ姿勢を続けた後に痛みが強くなることが特徴です。
変形性脊椎症もその一つで、加齢と共に背骨の変形や摩耗が進むことで腰痛が生じるケースがあります。朝起きたときや、長時間同じ体勢を取った後に腰が痛むことが多いです。また、骨粗しょう症も腰痛と関連しています。骨密度が低下すると背骨が弱くなり、軽度の外傷や日常の動作で骨折を引き起こし、それに伴って痛みが生じるのです。
内臓の病気も腰痛を引き起こす場合があります。たとえば、腎臓や膵臓は身体の後ろ側に位置しているため、病気になると腰痛として現れることがあるのです。尿に異常が見られたり、食欲がなかったり、体重が減ったりなどの症状が同時に出る場合は、内臓の病気を疑いましょう。
腰痛が単なる筋肉の疲労や緊張ではないと感じた場合は、早めの受診が大切です。早期に原因を特定し、適切な治療を受けることで、より深刻な問題の進行を防げます。腰痛は日常生活のストレスや疲労が原因の場合もありますが、潜在的な病気のサインであることも少なくありません。自分の身体の声に耳を傾け、異常があれば早めに対処しましょう。